デザートコースの夕べ☆パリセヴェイユ -2
2枚目のお皿
<ティラミス パリセヴェイユ風>
パリセヴェイユ風ってどんな感じなのかしら?と
色々想像をめぐらしていたら・・・・・
グラスに入った、ダイナマイトボディのティラミスが登場!
しかも一番下の層は液体?!
そして、上の層は・・・浮いてる~(*^^*)♪
この空中分離のグラスは・・・去年のホワイトデーに
他のお店でも話題を博しましたよね^^;
最下層は、エスプレッソのシロップにブランデーを効かせ、
マスカルポーネクリーム、コーヒーのサバイヨンを重ねて。
空中分離の秘密は・・・
マスカルポーネクリームの下に、キャラメルベースの
コーヒーのディスクが敷かれているからなんです☆
散らされたアーモンド&ヘーゼルナッツがカリカリとした食感が、
上2層のエアリー感にアクセントを添えています。
エスプーマを使ったのかしらと思わせるサバイヨン&クリームは、
ほんのりぬくもりを感じる、まろやかな口溶け。
お口に入れるほわほわっと溶け消え、ほのかな酸味と
コーヒーの苦味が穏やかに広がっていきます・・・
でもひとたびエスプレッソのシロップと混ぜ合わせると・・・
一気にガツンとブランデーの効いた大人テイストにグレードUP!
気泡に液状のシロップが入り込んで、どろんとしたテクスチャーに・・・
絶対に全層混ぜ合わせていただいたほうが美味しいんだけど、
私にはシロップの分量が多めだったかなぁ★
耳まで真っ赤になってしまって・・・皆さんに心配されちゃいました^^;
金子シェフ曰く、パリセヴェイユ流とは・・・
伝統的なものを崩すのは信条じゃないけど、
国を越えればスイーツも形を変えるものである。
だからイタリア風のティラミスとは全く異なる、
フランス風の、そしてパリセヴェイユ風のティラミスを考えたら
このような形になったとのこと。
金子シェフらしいデザイン性に富んだ
食感も風味もメリハリのある、エレガントな大人のティラミス☆
このお皿が、今回のコースの中で一番魅了された逸品でした
小さなお料理
<蕪のスープと野菜のマリネ>
火照った身体と、甘~いお口の中をリセットするのにふさわしい
お口直しのひと皿。
蕪のスープは柚子を効かせると、一気に和テイストに!
クリーミーでコクがあるのに、柚子の清清しい酸味が加わると
不思議なほど、サラサラ飲めてしまうんです。
これはお家でも真似して見たい美技!
ピクルスは、かなりエッジの効いた酸味がキュン♪
でも、糖分で滞った血管がサラサラと流れていくようで
心地いいですぅ~(*^^*)♪
ラ・ピエール・ブランシュさんでもピクルス等、
お惣菜系のラインナップが楽しいけど、
パリセヴェイユさんもこれを機にエピスリーも充実してくれたら嬉しいですね♪
メインのお皿
<洋ナシのソテーと柚子風味のリゾット>
いよいよメインのお皿の登場です!
ボリュームたっぷりのリゾット・・・お米が苦手な私はちょっぴりドキドキ★
でもひと口いただいてみて・・・これはリゾットじゃなくて、リ・オ・レよね(*^^*)♪
同じお米でも、クラッシクなデザートのリ・オ・レなら大丈夫って
思えちゃうげんきんな私・・・
リ・オ・レはお米をミルクで甘く煮たデザート。
食べ慣れないので日本人は好き嫌いが分かれるデザートだけど、
フランスでは家庭的なデザートなんですよね。
金子シェフのリ・オ・レはさすがに美味しい~(*^^*)☆
リゾットはお米をアルデンテに仕上げますが、
リ・オ・レは芯が残っていない、やわらかい状態まで
バニラをたっぷり効かせた牛乳でコトコト、コトコト・・・
ここでお米がべたついて、ねっとりした感じに仕上がって
しまうと美味しくないんだけど・・・
このリ・オ・レは、やわらか~く煮込まれているのに
お米の粒々感がしっかり残っているんです。
この粒々感が美味しさのポイントかな?!
柚子の爽やかな酸味や、洋ナシのジューシー感も手伝って、
とろんと濃厚なのに、全くもったり感が感じられないんですよね(*^^*)♪
添えられている洋ナシは、今シーズン最後の洋ナシだそうで、
ちょっと青っぽい味なので、シロップにつけてから、
バターとお砂糖のみで、2時間オーブンで焼き上げられたそう。
シャクシャクとした酸味が、濃厚な甘味のリ・オ・レとの相性もバッチリ!
こんなに贅沢にバニラビーンズも入っているし・・・
是非、プチガトーでもアレンジして登場させてほしいなぁ。
小菓子
スイーツとはいえ、やっぱりお米はボリューミーで
もうお腹いっぱい(◎◎)・・・と思ったら
最後にさらに、魅力的なプチフールが登場!
手前から、パッションクリームのタルト、リキュールボンボン、
パート・ド・フリュイ(シードル)、ギモーブ(ライム)、
ショコラマカロン・テ・ディスク
パッションクリームはかなりエッジの効いた酸味がキュン♪
ライムのギモーブには、ギモーブ自体にも
ゼストもジュースも加えられているんだけど、
上にゼストをトッピングすることで、
さらにライム感を際立たせたかったそう。
和食の手法から取り入れられたんですって!
そして一番手前の、ひと口で食べてくださいと言われた
リキュールボンボンは、今回一番困難を極めた一品★
何度も何度も試作を重ね、某シェフにも作り方を
ご指南していただき、やっと納得のいく仕上がりに(*^^*)/
こんなに小さなひと粒なのに、本当に手間がかかっているんです。
(作り方をおうかがいしたんだけど・・・私には難しすぎて
噛み砕いて解説することができなくてすいません^^;)
カリン♪と歯を入れた瞬間に、リキュールがドバ~ッッッツ・・・
どこにそんなに隠れていたの~?って目を白黒(◎◎)
ティラミスのリキュールがやっと冷めてきたところだったのに
またまたクラクラワールドに引き戻されてしましました★
あのエレガントな薫りは・・・なんのリキュールだったのかしら?
ショコラテイストのマカロンで、紅茶風味のクリームと
ショコラのディスクをサンド。
さすがにこれは断面ショーをできそうもないので、一口で(*^^*)/
サクッ、とろん、パリン・・・ちょっぴり食べにくいけど
なんて芳醇な薫りなのかしら~。
ショコラ×アールグレイって大好きなマリアージュなんです♡
このマカロン・・・バレンタインに登場しちゃったりしないのかな?!
最高に美味しく贅沢なデセールの数々と、
シェフの素敵なお話で、お腹も心も大満足の私たち。
金子シェフの念願が、こんなに素晴らしい形で実現されて、
記念すべき第1回目の現場に、立ち合わせてさせていただくことができて
本当に、本当に幸せでした(*^^*)♡
ご一緒させていただいた皆さまも、パリセヴェイユさんを
心から愛してらっしゃる方ばかりだったので、
感動が響きあって・・・満面の笑顔に包まれて・・・☆
あぁ~・・・美味しいお菓子と、人を惹きつけるシェフの力って
凄いなぁって、あらためて痛感させられたひとときでした。
でも、さらに・・・素敵なお土産まで用意されてたんです(*^^*)♡
店名 : パリセヴェイユ
住所 : 東京都目黒区自由が丘2-14-5館山ビル1階
TEL : 03-5731-3230
営業時間:10:00~20:00
定休日: 無休
by yukichocolat | 2008-01-20 00:00 | sweets(東京)